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マスクの肌荒れ

2022.04.13

“マスク荒れ”の原因と症状

マスク着用時に関連して起きる肌荒れには、以下のような症状があります。

  • マスクが触れている部分がかゆくなったり、ヒリヒリしたりする
  • マスクをつけていると、口の周りが赤くなる、ニキビのようなプツプツができる
  • マスクを外すと肌が乾燥しているように感じる

などです。

このような不快な症状が出てくる主な原因には、マスク着用によって起こる「蒸れ」と「摩擦刺激」が関係しています。そもそも私たちの正常な皮膚には、皮膚をみずみずしく健康に保ち、外的刺激から守るための「皮膚のバリア機能」が備わっています。皮膚のバリア機能は、皮膚表面を覆う「角質層」と、皮脂でできた天然のクリームである「皮脂膜」のコーティングでできていますが、マスクによる「蒸れ」と「摩擦刺激」がこの皮膚のバリア機能を低下させ、肌荒れを引き起こします。

まずは、「蒸れ」について考えましょう。感染症対策においては、マスクの縁を顔に密着させ、口や鼻から吐く息が外に漏れないようにすることが重要視されます。しかし、口や鼻から吐く息でいっぱいのマスクの中は湿度が上がり、暑い季節には汗もかくため、常時皮膚が蒸れた状態になります。長時間マスクの中が蒸れていると、皮膚表面の角質層はふやけて、皮膚のバリア機能が低下します。そして、そこに追い打ちをかけるのがマスクによる「摩擦刺激」です。

マスク着用中の表情の動きや、マスクの着脱によって、皮膚とマスクの間には常に摩擦が生じ、肌に常にストレスがかかっている状態になります。蒸れてふやけた皮膚は、摩擦にも弱いので、擦れることでさらに角質層が傷ついてしまうという悪循環に陥ります。また、蒸れによって皮膚がふやけている時に、マスクを外すと、ふやけた皮膚が急に乾燥した空気にさらされることになり、皮膚の潤いが一気に抜けて、皮膚のバリア機能に大きなダメージを与えます。

このように、蒸れと摩擦によって皮膚のバリア機能が低下した状態の皮膚は、無防備な状態になり、さまざまな外的刺激を受けて炎症を起こしやすくなります。

 

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